深圳と香港の“見えない壁”を越えて

無事、イオンチャイナ様との商談を終え、本日は香港での朝を迎えています。
深圳と香港は同じ中国でありながら、その間には国境が存在し、通常の入出国と同様の手続きが必要になります。
驚かされるのは、その制度の違いです。
日本人はパスポートと簡単な書類記入だけで香港へ入ることができますが、中国人が香港へ入るには、パスポートに加えて「入境証」が必要になります。
さらに、上海・北京・深圳といった大都市の戸籍を持たない人は、旅行会社を通じて団体旅行証明を取得しなければならず、追加の費用も発生します。
昨日も同行していた曹さんが、その手続きを行うことになりました。
入境証は持っているものの、団体旅行証明が必要なため、国境で手続きを進めることに。
税関職員に尋ねると、親切にも旅行会社の担当者のところまで案内してくれました。
しかし提示された料金は、前回の倍以上。値引き交渉にも応じてもらえず、曹さんは納得できずその場を離れました。
その後、前回利用した旅行会社に電話で確認すると、やはり料金は安く、しかも担当者が現地にいるとのこと。
指定された場所で待っていると、先ほど税関職員に案内された旅行会社の担当者が、少し気まずそうな様子で現れ、「ここで待ってください」と言われ、約20分後に無事出国手続きを終え、徒歩で香港へ入ることができました。
今回の一件で感じたのは、同じ中国人同士でありながら手続きに大きな差があり、その制度の中に利権構造が生まれているのではないかという点です。
税関職員と旅行会社の関係性を疑わざるを得ない場面でもありました。
本来であれば、このような意味の薄い制度は、できるだけ早く見直されるべきだと感じます。
とはいえ、香港返還からすでに長い年月が経っているにもかかわらず、車の通行帯が本土と逆であったり、商品の輸送にも輸出入手続きが必要であったりと、「一国二制度」の影響は今なお色濃く残っています。
制度の変更がいかに難しいかを、現場で実感しました。
さて、本日は香港ジャスコ様との商談です。
しっかりと成果を出せるよう、行ってまいります。
深圳商談へ、そして中国で感じる“価値観の違い”

上海に戻ってほっとする間もなく、 本日は朝7:50発、上海虹橋から深圳(シンセン)への出張です。
今回の目的は、イオン様との新たな取引拡大です。
現在、当社上海公司では 青島・香港・北京の3社のジャスコ様とお取引をいただいておりますが、 深圳にあるイオンチャイナ様とは、まだお取引がありません。
中国のイオン様は4社体制で運営されていますが、 基本的には合同での商談・仕入が行われており、 今後はさらに統合が進み、スケールメリットを活かした 一括仕入へ移行していく可能性も感じています。
当社も過去に合同商談へ参加したことはありますが、 今回あらためて商談の機会をいただきました。
このチャンスをしっかりと活かせるよう、全力で臨んできたいと思います。
商談後は、そのまま電車で国境を越え、香港へ移動・宿泊予定です。
まさに移動続きの一日となりそうです。
さて、話題は上海へ。 写真は、6月27日に倒壊した建設中のマンションです。
日本でも一部報道されていましたが、現在も上海では大きな話題となっています。
興味深いのは、このマンション、 横倒しになったにもかかわらず窓ガラスが一枚も割れていなかったこと。
そのため、このガラスメーカーには問い合わせが殺到したそうです。
さらに、このマンションはすでに完売していたとのこと。
販売業者は購入代金の返金には応じるようですが、 購入者側は「購入時より価値が上がっている分も補償すべきだ」と主張しており、 問題は長期化しているようです。
このあたりの感覚は、日本とは少し違います。
日本であれば、購入金額が返金されるだけでも ある程度納得するケースが多いと思いますが、 中国では、自分の権利や主張を最後まで貫く傾向が強く、 団結して交渉する力も非常に強いと感じます。
こうした価値観の違いも、 中国ビジネスを行う上では重要なポイントの一つです。
今日の商談も含め、 このダイナミックな市場の中で、しっかり成果を出せるよう頑張ってきます。
羽田から上海へ ― 当社上海オフィスのご紹介

現在、羽田空港のラウンジでこのブログを書いています。
これから、いつもの中国東方航空MU538便で上海へ戻り、 通常業務に戻る予定です。
写真は、当社上海公司のエントランスです。
当社は「遠東国際広場」というツインタワービルの B棟10階にオフィスを構えています。
このビルは特徴的な“とんがり屋根”が2つ並んだ外観で、 虹橋エリアでもひときわ目立つ存在です。
日本領事館からも徒歩5〜6分ほどと近く、 周辺には日本料理店やカラオケ店、コンビニなども多く、 非常に利便性の高い立地となっています。
10階のエレベーターを降りると、 このフロアはほぼ当社専用のような構成になっており、 エントランスの看板も目立つ位置に設置しています。
実はここ、交渉して“あえて目立つ入口”にしてもらいました。
アクセスも良好で、 ・虹橋空港から車で約15分 ・地下鉄2号線「娄山关路」駅から徒歩約10分 と、初めての方でもお越しいただきやすい場所です。
上海へお越しの際は、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
当社の業務内容やスタッフについては、 下記ホームページでもご覧いただけます。
▼上海公司ホームページ http://www.meikasha.com/cn
上海は、今もなお変化と成長を続けている街です。
その最前線で、皆さまとお会いできることを楽しみにしております。
日本の温泉旅館の魅力と、中国での可能性

やはり、日本の温泉旅館は最高ですね。
改めて宿泊してみると、 その良さをしみじみと実感します。
中国にも「旅館」と呼ばれる施設はありますが、 まだまだ日本のような清潔感やサービスレベルには及ばず、 どちらかというと簡易的な宿泊施設という印象が強いのが現状です。
また、中国にも温泉はありますが、 水着で入る“温泉プール”のようなスタイルが多く、 日本のようにゆったりとくつろぐ文化とは少し異なります。
だからこそ―― 上海から車や電車で2時間圏内に、 日本の温泉旅館のような施設があれば、 かなり需要があるのではないかと感じました。
本日は朝から晴天。
露天風呂から眺める景色は格別で、 まさに“優雅な時間”を味わうことができました。
夕食・朝食ともに部屋出しで、 料理の味も素晴らしく、 部屋も広々としていて、非の打ち所がありません。
“おもてなし”という言葉がぴったりの体験。
こうした日本ならではの価値は、 これから海外でもますます評価されていくのではないでしょうか。
今回の滞在を通じて、 改めて「日本の強み」を再認識するとともに、 中国でのビジネスのヒントも感じることができました。
束の間のリフレッシュと、ハードな一週間へ

月曜日からの上海出張を前に、 今日は少しでも夏気分を味わおうと、楽天で予約した下田の温泉旅館へ、 1泊2日の小旅行に来ています。
静岡県の 下田市 は、海と温泉の両方を楽しめる、 お気に入りのリフレッシュスポットです。
ホテルのロビーから見える海岸の景色は、 日常の忙しさを忘れさせてくれる、贅沢な時間を演出してくれます。
短い滞在ではありますが、 海水浴と温泉をしっかり満喫して、 心身ともにリフレッシュして帰ろうと思います。
というのも、来週はかなりハードなスケジュールが待っています。
月曜:上海 火曜:深圳 水曜:香港 木曜:上海へ戻り 金曜:福岡へ移動(1泊) 土曜:上海へ戻り、そのまま車で浙江省へ
月曜まで:日本からのお客様の工場点検に同行アテンド まさに、毎日が移動の連続です。
こういう時こそ、体調管理が何より重要。 しっかりリフレッシュして、 来週のハードなスケジュールに備えたいと思います。
オンとオフの切り替えを大切にしながら、 来週も全力で乗り切ります。
働きやすい環境づくりと、久しぶりの親子時間

昨日は、日本本社および物流センターにおける各種規程の整備が一段落しました。
就業規則 ・パート職員就業規則 ・退職金規程 ・育児・介護に関する規程 これらの作成と、従業員への説明会も無事に終了し、 今後の手続き代行も含めて、社会保険労務士の方と顧問契約を締結いたしました。
会社としては、顧問料や保険料の負担、 さらには残業管理などの事務的な手間も増えますが、 それ以上に、 従業員が安心して働ける環境を整えることが重要だと考えています。
気持ちよく働ける職場づくりが、 結果として会社の成長にもつながるはずです。
また、本社オフィスや物流センターの改装も行い、 ソフト・ハードの両面で大きく改善できたと感じています。
今後の従業員の皆さんの活躍に、大いに期待しています。
さて、日本で過ごせる時間も残りわずかとなり、 娘から何度も頼まれていたコストコへ買い物に出かけました。
コストコの会員証を確認すると、なんと約4年ぶり。 再入会となってしまいました。 今回の目的は「クロワッサン」。
「そんなに食べきれるの?」と思うほどの量を購入して帰りましたが、 確かに安くて美味しいものの、年会費もかかり、 正直なところお得感は微妙なところです(笑)。
それでも、久しぶりに娘とゆっくり会話をしながら過ごせた時間は、 何よりも価値のあるひとときでした。
仕事も大切ですが、 こうした家族との時間も、改めて大事にしていきたいと感じています。
新型インフルエンザ流行と、中国の徹底した対応

昨日、ついに新型インフルエンザの流行開始が宣言されました。
つい先日、中国入国時の機内検疫が廃止されたばかりでしたが、 この状況では、日本帰国時の健康申告書の再導入もあり得るかもしれません。
これだけ暑い時期にインフルエンザが流行するというのも驚きですが、 もし冬に本格的な流行となれば、 国際線の空港は大混乱になるのではないかと心配になります。
実際、中国での対応は非常に厳格です。
お取引先の北京駐在の方から聞いた話では、 日本から帰国した翌日から1週間の外出禁止を命じられたとのこと。
その管理も徹底しており、 携帯電話への確認連絡に加え、 固定電話には1日3回の無言確認コールが入るなど、 行動制限が厳しくチェックされていたそうです。
またニュースでも報じられていましたが、 香港では感染者が宿泊していたホテルの宿泊客全員を、 外部との接触を遮断した状態で1週間隔離する措置が取られ、 海外メディアから大きな批判を受けていました。
中国政府は「やると決めたら徹底的にやる」。
その対応力の強さには驚かされます。
一方で、中国の人口の多さや衛生環境を考えると、 ある意味ではそれくらいの強い対策が必要なのかもしれません。
私自身も、地方都市へ出張する際は、 できるだけ衛生面に配慮し、 清潔なレストランでの食事を心がけています。
屋台など、美味しくて魅力的なお店も多いだけに、 少し残念な部分もありますが、今は安全第一ですね。
昨日は上海公司でも、 体調不良で2名が欠勤しており、 改めて身近な問題として実感しています。
手洗い・うがいの徹底など、 基本的な健康管理をしっかり行っていきたいと思います。
本日は、上海公司の中国語ページもご紹介いたします。
▼中国国内販売事業について http://www.meikasha.com
こうした状況だからこそ、 日々の健康管理とリスク意識を高めながら、 事業活動を続けていきたいと思います。
横浜銀行の上海進出と、中国ビジネスの次なる一手

昨日は、横浜銀行様がご来社されました。
現在、上海の金融中心エリアにある新森ビル17階に準備室を設けており、 平成21年度中の認可取得、そして支店開設を目指しているとのことです。
横浜市内企業の中で、上海に子会社を持つ企業はまだ多くはなく、 その中で当社に対して、取引開始のご提案にお越しいただきました。
地方銀行としての上海支店開設は、 横浜銀行様にとっても初の試みとのことで、 全社を挙げて成功に向けて取り組まれている様子が非常に印象的でした。
当社としても、中国での事業拡大、 特に新規工場の立ち上げなどを視野に入れている中で、 大変有意義なお話をいただきました。
次回は、中国事業に精通した著名なコンサルタントの先生も同行されるとのことで、 具体的なプランをしっかりと練り、相談させていただきたいと考えています。
一方で、中国ビジネスを拡大していく上では、 乗り越えるべき課題も少なくありません。
新たな法人設立の必要性(制度上の制約) ・事業資金の確保 ・現地滞在日数の増加 など、現実的な問題は山積みです。
それでも、 この成長市場での挑戦は、大きな可能性を秘めています。
一歩一歩、着実に前へ進んでいきたいと思います。
中国進出をご検討されている日本人経営者の皆様へ。
今、世界で最も活気のある都市の一つである上海を、 ぜひ一度ご自身の目でご覧になってみてはいかがでしょうか。
当社では、現地アテンド業務や、 新規商品仕入ルートの開拓など、幅広くサポートしております。
▼お問い合わせはこちら http://www.meikasha.com/cn 美咖莎服饰贸易(上海)有限公司
中国市場は、難しさと同時に大きなチャンスを持っています。 その一歩を、ぜひ一緒に踏み出しましょう。
湘南の夜景と、中国社会のこれからを考える

昨日まで夏休みを交代でいただき、 家族でお墓参りへ行ってきました。
その後は、湘南をドライブし、 締めくくりに七里ヶ浜にある アマルフィ デラセーラのテラスでディナー。
江ノ島の夜景を眺めながらのひとときは、 思いつきの近場のお出かけとは思えないほど、 プチリゾート気分を味わうことができました。
さて、話は変わりますが―― 上海に駐在する日本人同士で飲みながら話をしていると、 時折、中国人に対して見下すような言い方を耳にすることがあり、 少し残念な気持ちになることがあります。
確かに、中国では地域による教育格差や、 地方と都市部での生活習慣・マナーの違いが大きく、 違和感を覚える場面もあるのは事実です。
上海のような大都市でも、 地方から出稼ぎに来ているいわゆる「農民工」の方々は、 十分な教育やマナー教育を受けていないケースもあります。
しかし、その一方で―― 彼らが中国の工業や社会を支えている存在であることも、また事実です。
さらに、中国国内でも階層意識は存在しています。
上海人が地方出身者を見下すケースや、 地方出身でも高学歴の人が農民工を下に見るといった構図は、 日本人が外から見ている以上に複雑です。
ただ、中国は今、確実に変化しています。 経済成長とともに教育水準は向上し、 インフラ整備も急速に進み、 都市と地方の格差は徐々に縮まりつつあります。
これからは、 「安い労働力」に依存した時代から、 「優秀な人材」が台頭してくる時代へと移行していくでしょう。
では、そのとき中国はどう変わるのか。 そして、日本はどう向き合っていくべきなのか。
湘南の穏やかな夜景とは対照的に、 中国の未来について、いろいろと考えさせられる一日となりました。
帰国の楽しみと、中国「戸籍制度」の現実

昨日は、早朝からサマースクールに参加していた長女を迎えに、成田空港へ行ってきました。
お盆の帰国ラッシュで混雑しているかと思いましたが、 意外にもスムーズにお迎え完了。
到着後、「何が食べたい?」と聞くと、 迷わず「ラーメン!」との返事。
やはりしばらく日本食を食べていないと、 ラーメンかお寿司が無性に食べたくなるものですね。
地元のラーメン屋で一緒に食事をし、ほっとした時間を過ごしました。
さて、中国で現地スタッフを採用する際に、 非常に重要なポイントとなるのが「戸籍制度」です。
中国の戸籍は大きく分けて、 ・都市戸籍(町戸籍) ・農村戸籍(農民戸籍) の2種類に分かれています。
この違いによって、政府からの保障や、 万が一の事故時の補償金額などにも差が出ると言われています。
さらに、上海は特に特殊な地域です。
「上海戸籍」を持っている人は、 地方出身者と比べてさまざまな優遇政策を受けることができ、 多くの人にとって憧れの存在となっています。
しかし、この上海戸籍の取得は非常に難しく、 ・4年制大学の卒業 ・一定期間(約7年)の納税実績 など、厳しい条件をクリアする必要があります。
こうして新たに上海戸籍を取得した人は、 「新上海人」と呼ばれています。
一方で、企業側から見ると、 上海戸籍の人材を採用すると、社会保険などの負担が大きく、 地方出身者に比べてコストが高くなるため、 これまでは敬遠される傾向もありました。
しかし今年7月からは制度が変更され、 地方出身者(都市戸籍)の人材についても、 上海戸籍に近い水準まで企業負担が引き上げられました。
その結果、特に従業員数の多い企業にとっては、 大きなコスト増となっています。
写真は、中国の方が必ず所持している身分証です。
4 ホテル宿泊や飛行機の搭乗時など、 あらゆる場面で必要となる、非常に重要なカードです。
中国ビジネスでは、 こうした制度や背景を理解することが、 人材採用や経営判断に大きく影響します。
現地の“仕組み”を知ることの重要性を、改めて感じる一日でした。












