
西暦に慣れた日本で生活していると、旧正月の実感はほとんどありません。
しかし今頃の上海は、春節を迎えて大騒ぎしていることでしょう。
私は毎年、この時期になると中国の農民工(出稼ぎ労働者)のパワーに圧倒されます。
帰省の荷物も、最近はキャリーバッグが増えてきましたが、以前は写真にあるチェック柄の大きな袋——いわゆる“民工バッグ”に荷物をぎっしり詰め、天秤棒でいくつも担いで帰る人が大勢いました。
(写真は昨日の上海南駅の様子) 袋の中に人が紛れているように見える、なんとも印象的なショットです。

下の写真は、農民工の方々が切符を購入している様子。
実際に目の当たりにしたことがありますが、どこが列なのか分からないほどの混雑ぶりでした。
それでも彼らは、上海で働いて得たお金で両親や兄弟へのお土産をたくさん持ち帰り、 故郷で半月以上ゆっくり過ごしてから、また次の仕事へ向かいます。
そんな人たちが、日本の人口をはるかに上回る規模で存在している国が中国です。
これまで、いわゆる3Kの仕事も含め、安い賃金で懸命に働いてきた農民工の方々が、 「世界の工場」と呼ばれる中国を支えてきました。
しかし先週、いくつかの工場を回って感じたのは、 彼らの我慢もそろそろ限界に近づいているのではないか、ということです。
賃金、労働環境、尊厳。 時代は確実に変わりつつあります。
課題は山積みですが、 2011年が中国にとって、そしてそこに働く人々にとって、より良い年になることを願っています。
