
昨日は日曜日でしたが、日本からお客様にお越しいただき、浙江省海寧にある靴下工場との打合せに行ってきました。
この工場は、以前は当社商品の主力生産を担っていたのですが、一昨年に大規模で豪華な新工場を建設したことにより固定費が大きく増加し、大幅な値上げ要請を受けました。
当社としても協議を重ねましたが、条件面で折り合いがつかず、やむなく発注を他工場へ切り替え、現在ではほとんど取引がない状態となっていました。
そのような中、当社からの発注が減少したことで工場の経営は悪化。
工場の女性社長は、当社を介さず、お客様の上海事務所へ直接訪問し、「当社を通さず直接取引をしてほしい」と依頼されたとのことでした。
その話を受けたお客様の上海事務所の方が状況を気にかけ、日本のバイヤー様へ共有。
ちょうど別件で上海に来られるタイミングと重なり、貴重な日曜日の時間を割いていただき、今回の三者での話し合いが実現しました。
結果として、工場側も価格面で一定の譲歩を示し、当社としても再度取引を再開することとなりました。
もともとこの工場は、規模こそ大きくないものの、品質が高く価格も競争力があり、当社としてもお客様のバイヤー様としても非常に評価の高い工場でした。
しかし現在は、ホテルのようなロビーや展示場、豪華な会議室を備え、さらに別棟には広大な工場を建設したものの、その稼働率はまだ十分とは言えない状況。
加えて、日本車や高級車の購入など、設備投資以外の支出も増えている様子でした。
こうしたコスト構造の変化が、最終的に製品価格へと反映されるのは当然のことです。
どこかでコストを見直し、削減すべきところは削らなければ、工場の経営そのものが立ち行かなくなる可能性もあります。
実は、これはこの工場に限った話ではなく、現在の中国の製造業において、少なからず見られる傾向でもあります。
今回の訪問を通じて、改めて「適正な投資」と「持続可能な経営」のバランスの重要性を強く感じました。