私が、奈良の大和高田市に新工場を建設するにあたってずっと考え悩んでいる靴下産地の再生という事です。
「奈良靴下産地の現状と再生への課題」という日本大学の山本篤民さんの論文と商大ビジネスレビューの安部桂一さんの「靴下産業の産地再生に向けた一考察 — 今治タオルとの比較を通して —」を読ませて頂きました。
非常に勉強になり参考になる内容でした。
微力ながら、色々とチャレンジして産地の再生する活動を色々と試してみようと思います。
この論文をChat GPT4.0に分析させた内容は以下の通りでした。
1.新素材や技術の導入: 革新的な素材や生産技術を採用し、製品の差別化と品質向上を図る。
2.ブランド化とマーケティングの強化: 地域ブランドの確立と効果的なマーケティング戦略で、国内外の市場における認知度を高める。
3.流通経路の多様化: 直販店の開設やオンライン販売など、多様な販売チャネルを開拓する。
4.地域産業としての連携強化: 産地組合を中心とした産業全体の協力体制を築き、共同でのプロモーションや技術開発を進める。
5小規模企業の支援: 小規模企業が直面する資金調達や技術開発の課題を、産地組合や地方自治体がサポートする体制を整える
というアドバイスを頂きました。
このグラフと円安は、奈良県の靴下産地が世界へ進出するのに今がチャンスなんです。
私が読んで思った事をあえて書かせて頂きます。
論文にも書いてあるこの部分「OEM が主流であり、集積 内での各企業間のヨコの繋がりよりも、産地外の問屋、商社等と産地内の各企業との タテの繋がりが強化されていったと考える。
すなわち、集積内のヨコの関係とは、組合員同士の関係のことを言うのであるが、同 じ組合に属していても、組合員同士の関係はある意味、競争相手(ライバル)に当たる ので、他の組合員に顔を合わせてもその組合員に対して、自社の手の内は見せないで あろう。」
ご指摘の通り、OEM生産が主流である現状では、各企業間の縦のつながりが強化されており、同じ組合内でも競争関係にあるため、情報共有が限定的であることが問題だと感じます。
奈良県内の広陵町と大和高田市では靴下生産が盛んですが、現状では広陵町が「日本一の靴下の街」として自治体レベルで強く推進されている一方、奈良県靴下工業組合も「日本一の靴下の産地奈良」として宣伝しています。
このように、地域ごとの個別の取り組みではなく、「靴下の街奈良」としての統一されたブランド化への移行、そして県全体での連携と協力を深めることが、靴下産業全体の強化に繋がるという視点は重要です。
組合員同士が競争を超えて協力する体制の構築が、産業全体の強化に寄与すると感じました。
他県出身の新参組合員としての意見を書かせて頂きました。🙇