最近メディアで、かかとのない靴下が良く取り上げられています。
着用される方の好みで、かかとの無い靴下の方がはき心地が良くて良い思う方も多くいらっしゃると思います。
確かに中国製等の踵付きの靴下でやたらとゴムがキツイとかサイズが合わない靴下を購入されて踵が余ってしまいはき心地悪いという事も良くあるのかも知れません。
私は、かかとの無い靴下を否定する訳ではありませんが、本当にはき心地が良い靴下には踵の膨らみで包み込む事は重要だと思います。
かかとの無い靴下は、片足を編むのに踵のある靴下は半回転を2回のところ1回で済みます。
筒状に真っ直ぐ編むのは、編機の負荷も少なく編む時間も短くなるので、効率はとても良くなります。
しかも、筒に編むだけなら、踵を付けると3〜4サイズ必要なところフリーサイズの1サイズを生産するだけなのでサイズリスクも少なくて済むんです。
でも、足底サイズによって履いた時の丈の長さが異なるというデメリットもありますね。
日本の靴下メーカー各社は、自社企画商品に関して素材に拘りを持って選定しています。
そして日本の糸商さんには、表糸も裏糸も色々な品揃えがあり、その組み合わせにより伸縮もよくゴム糸を使用しなくてもズレにくい靴下を生産する事は可能なんです。
日本の編み立て技術者が、肌触りが良くて、はき心地をとことん良い靴下を作るとすれば靴下の踵部分の丸みは絶対重要だと考えると思います。
特にスポーツ用に関しては、各工場さんも色々な工夫を考え、つま先と踵部分にだけ補強糸を入れたり、踵の膨らみ利用しテーピング的な伸びない糸を使って固定するという技術も取り入れたり、
更には、踵を包んで固定しテーピングでつま先を上げるなど、靴下のカカト部分があるから出来る技術も色々あるんです。
かなり昔の事だと思いますが、靴下編機メーカーさんも、つま先とカカト部分を丸くする半回転させる技術を開発するのに大変だったと思います。
下の動画は、シングルシリンダーの靴下編機を弊社技術者が蓋を開けながら説明して編んでいるところです。
ずっと反時計回りの正回転が、筒状に編んでいる部分で、3分30秒くらいから半回転の踵部分を編み始めます。
スピードが遅くなり、編機に負荷が掛かるのが分かって頂けると思います。
今日は、10月の本社・物流のミーティングでした。
その報告で、9月の売上げは昨対94%で目標を下回りましたが、1月〜9月では昨対115%なので、目標を大きく上回っています。
中国商品のクレーム率は、昨年より大幅に改善されて良い傾向になっていますが、商品によっては複数で発生している商品もあるので、中国メーカーに改善要求したいと思います。
物流に関しては、商品の目視検品を強化するようにお願いしている関係で、作業の負荷が多くなっている状況です。
関西以西のデリバリーを徐々に西日本営業所へ移行出来るように指導を含め計画的に行えるようにしたいと思います。