
上海公司を、この写真のビルに60平米のスペースで開設してから、その後さらに2倍以上の広さへ拡張・改装し、早いもので約1年2ヶ月が経ちました。
立地は、日本人が多く集まる虹橋古北地区の目立つツインタワービルです。
しかも10階は、エレベーターを降りると当社の入口しか見えないような配置になっており、少し見栄も張って、わざわざ特注で目立つ入口を作りました。
せっかくこだわって綺麗に仕上げた入口なのですが、写真に写っているカーペットが汚れてシミだらけになってしまい、私は毎日とても気になっていました。
そこで、1ヶ月以上前から内装業者に交換を依頼していました。
当社の内装工事は、日系企業との合弁会社で、この周辺の日系企業の内装実績も豊富な業者に依頼しました。
「アフターサービスにも自信があります」と言われて決めた会社です。
カーペットは、オフィスでよく使われる30cm四方ほどの一般的なブルーのタイプです。
私は、「色番号さえ分かれば、すぐ同じものが届くだろう」と簡単に考えていました。
ところが内装会社は、「色を間違えるといけないので」と言って、事前に当社へ来て実物を1枚持ち帰りました。
そして1ヶ月以上経って、ようやく持ってきた交換用カーペットを見てみると、同じブルー系ではあるものの、明らかに色が薄いのです。
「何のために1枚持って帰ったのですか?」と聞くと、 「同じ色はもう生産していない。
これが一番近い色だ」 と言い、さらに逆ギレ気味の対応。
1ヶ月も待たせたうえに、「少し色が違うくらいだから、これで我慢してくれ」というのです。
さらに、「中国では、これくらいよくあることだ!」とまで言われたので、私は内装会社の責任者へ電話し、対応を保留にしました。
結果が出るまでには、しばらく時間がかかるそうです。
今回の件で、改めて感じたことがあります。 中国では「差不多(チャーブードゥオ)」という言葉をよく使います。
意味としては、「あまり違わない」「だいたい同じ」というニュアンスです。
しかし、この言葉が実は非常に厄介なのです。
大陸と島国の文化の違いなのかもしれませんが、中国では「差不多」でOKでも、日本人にとってはNGなことが多いのです。
しかも中国では、その後に「没问题(問題ない)」が続きます。 しかし日本人の場合は、「ちょっと違う」という時点で、「それはまずい」となるのです。
中国工場でも、しっかり管理していないと、「差不多」「没问题」の感覚で、現場が勝手に判断して進めてしまうことがあります。
その結果、日本人が納得できない商品が入荷し、トラブルになるケースも少なくありません。
今回のカーペットの件も、「少し色が違うけれど在庫があるから、これでいいだろう」という感覚だったのだと思います。
一方で、中国の人たちは商品を買う時、とても慎重です。 袋に入った新品でも、その場で開封して確認します。
時には引っ張ったり、触ったりして状態を確かめます。
当社のストッキングでさえ、パッケージから出して確認する人もいますし、電化製品も新品の箱から出して電源を入れ、動作確認をしてから購入します。
だからこそ、購入後のクレームは日本より少ないのかもしれません。
日本では、「奥から新品を持ってきてくれたから安心」と、そのまま確認せず購入するのが一般的です。
そのため、後から少しでも不具合があるとクレームになりやすいのだと思います。
当社では、日本向け輸出商品については、最終検品工場で日本人の感覚に合わせた厳しいチェックを行い、出荷しています。
こうした感覚の違いは、実際に現場に入らないと分からないことが数多くあります。
中国からの商品輸入に不安がある方は、ぜひ当社スタッフにお任せください。