
昨日、上海市内で信号待ちをしていたときのことです。
突然、運転席の窓ガラスをコンコンと叩かれました。
見ると、小銭の入った空き缶を差し出す子どもが立っていました。 少しでもお金を入れてあげたい—— そんな気持ちが一瞬よぎりましたが、窓は開けませんでした。
すると、その子はすぐに別の車へ向かっていきました。
スピードメーターには気温3℃と表示されています。
凍えるような寒さの中で物乞いをしている姿に、胸が苦しくなりました。
最近、中国では子どもの誘拐が社会問題になっており、日本のテレビでも取り上げられています。
昨年は15,000人以上の子どもが行方不明になったとも報じられています。
近年は、誘拐された子どもの写真をネットで公開し、発見につながるケースも出てきており、こうした取り組みが広がりつつあるようです。
子どもに物乞いを強要し、お金を稼がせる目的の誘拐が多いとも言われています。 だからこそ、いくら可哀想に見えても、安易にお金を渡してはいけない。
それは結果的に、さらに不幸な子どもを増やすことにつながってしまうからです。
皮肉なことに、昨日の中国は「元宵節」。
家族がそろって旧正月の締めくくりを祝う日でした。
同じ空の下で、家族と過ごせる子どもと、寒空の下で物乞いをする子どもがいる。
その現実を思うと、複雑な気持ちになります。